お世話になっております。蔵人の三原です。
酒蔵での勤務が終わり、3〜4ヵ月ぶりにお酢蔵へと帰って参りました。

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蔵に入りますと、すぐお酢の香りに包まれ、お酢蔵に来た実感が湧きます。

さて、お酢蔵に戻って早速、純米富士酢の仕込みが始まりました。
その量なんと約50000リットル!
この冬にできたばかりの新しい醪(お酒)を使って仕込んでおります。

この醪、私も造りに参加させて頂いたものです。
更に言えば、田んぼの手伝いもさせて頂いたので、お米の頃から関わっています。

お米からお酒、そしてお酢へと、飯尾醸造の一員としてまさに自分が造っているのだと思うと、感慨深いものがございます。

酢造りは人生に似ている、と今思いました。
手塩にかけて大切に大切に育てられた子(無農薬栽培米)が、やんちゃした時期もありつつ(お酒)、落ち着きを持って(お酢)、老成(熟成)して立派な人物になる。
まるで人の一生のようであります。

我ながらいい例えであります。
皆様ご家族ご友人に「お酢って人生なんだよ」と教えて差し上げてください。
私はちょっと恥ずかしくなってきたのでやめておきます。

今回仕込んだものが純米富士酢として出来上がるのは3〜4ヵ月ほど先であります。
そこから熟成期間もあり、製品として皆様のお手元に届けられるのは一年以上先かと思います。

来年の夏頃、富士酢を使われる際は、三原って奴もいたな、と思い返して頂ければ幸いです。

蔵人 三原