お世話になっております、蔵人の三原です。
既に酷暑の様相を呈しております今夏、皆様いかがお過ごしでしょうか。
関東ではもう梅雨明けとか。
節電も大事ですが命には替えられませんので、冷房、除湿を活用し、しっかり水分を摂ってご自愛ください。

飯尾醸造のある宮津もなかなかの暑さでして、私どもも毎日汗だくになりながら仕事をしております。
おかげで、蔵で用意してもらっている熱中症対策ドリンクの減りが早いこと早いこと。
熱中症対策ドリンクのレシピにつきましては、昨年の8月26日の投稿で蔵人の橋本が紹介しておりますので、お手数ですがそちらをご覧ください。

さて、そのドリンクの材料である紅芋酢。
本日からまた新たに仕込みを開始しました。
お酢を造るには、お酢とお酒と水を混ぜて菌膜を浮かべ、酢酸発酵をさせる必要があります。

お酢を造るのに使うお酢を種酢と呼んでおりまして、本日はその種酢の火入れ(加熱殺菌)を行いました。
そう、加熱するのであります。
この暑いのに、加熱するのであります。

もちろん理由がありまして、あらかじめ殺菌しておくことで、新たに菌膜を浮かべた時に酢酸菌が取り付きやすくなるのです。
特に紅芋酢は菌が取り付きにくく気を使うので、大事な作業であります。

しかし分かっていても熱いものは熱い。

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写真は火入れ直後の紅芋酢です。
蒸気でカメラが曇ってしまっているのがお分かり頂けるでしょうか。
見ているだけで暑くなってきてしまいます。
紅芋酢だけではありません。
それが通ったホースも、入っているステンレスタンクもそれなりの熱さになります。
当然室温も上がっているはずです。

作業中、熱い熱いと言っていると某大先輩に「大袈裟だなー」と言われましたが、熱いし暑いんだから仕方がありません。
とはいえ明日には冷めているはずなので、無事に仕込みが終えられるよう、熱中症に気をつけながら励んで参ります。

蔵人 三原