お世話になっております、蔵人の三原です。

飯尾醸造のある宮津は、朝晩は肌寒くなってきたかと思いきや、暑さがぶり返して参りました。
特に本日はすこぶる天気が良く、小春日和どころか小夏日和といった具合。
そして天気予報によれば、明日からの雨でまた気温が下がるそうです。
風邪ひくんちゃうやろかと思います。

季節の変わり目は体調を崩しやすいので、皆様もお気をつけください。

さて、季節は秋、日本酒でいうと、ひやおろしの季節であります。
ひやおろしというのは、春先に搾ったお酒を一夏熟成させて出荷したものです。
秋ならではの味わいで美味しゅうございます。

こんな日本酒小ネタを挟んでしまう私ですが、
つい先日、8月の末に、なんと合格いたしました。

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日本酒検定2級でございます。
2級といったら 1の次。日本酒名人と呼ばれる 1級まではあと一歩。
一歩なんてあってないようなもの、もはやほぼ名人と言っても過言ではないのでは?

そうそう、ひやおろしは大概”生詰め”なんだそうです。
日本酒の”生”といったら生原酒(生酒)、生詰め、生貯蔵。
皆さん違いがお分かりでしょうか。
要するに火入れ(加熱処理)をしているかしてないか、どのタイミングでしているか、という違いです。

通常、日本酒は二回火入れを行います。
貯蔵前に一回。貯蔵後、瓶詰めの前に一回の計二回です。
一切しないのが生原酒。
貯蔵前の一回はするけど瓶詰め前はしないのが生詰め。
貯蔵前はしないけど瓶詰め前の一回はするのが生貯蔵。

簡単ですね。
いやあ、知識をひけらかすようで申し訳ないのですが、ほぼ日本酒名人になるとついつい溢れ出てしまうのですね、知識が。
湧水のようなものです、お許しください。

さて、2級合格の勢いに乗って、この9月に受けて参りました。
そうです。”凖 “1級です。
ほぼ日本酒名人からすればナンセンスでしかないのですが、 1級を受けるためには凖 1級を取っていなければならないそうなので仕方ありません。

なんと本日、結果が届いていましたので、発表いたしましょう。

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はい。
かすりもしておりませんでした。
日本酒名人まで一歩どころか、半歩も進めませんでした。
この文章を書いている最中、雨音がして参りました。
今宵は寒くなりそうです。

今後は謙虚に、確かな知識と実力を身につけて参ります。
ひやおろしは飲み干してしまったので、今夜は普通のお酒でしっぽり過ごしたいと思います。
涙。

蔵人 三原