お世話になっております。
入社から 1年7ヶ月目の三原です。

飯尾醸造のある丹後は幸い雪も降らず、昨年に比べれば暖かい日が続いています。
寒いと「寒い…寒いっす。マジで寒いです」しか言わなくなる三原とかいう輩も、今年は比較的大人しいです。
が、こちらは週末辺りから冷え込むようです。
皆さんも雪や凍結にご注意下さい。

さて、お酢の原料となる醪=お酒を醸す由良蔵では、泊まり込みで仕込みの真っ最中であります。
私も2年目ということで、新しい仕事もさせて頂きました。
画像は初めて麹の種付けをしているところです。

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蒸したお米を放冷機(おニューのピカピカ!)で程良い温度に冷ましつつ、麹菌を振りかけます。
酒造りといえばまず麹造り。
良い麹に育っておくれ、と願いながら、おっかなびっくり振りました。

実はこの時、見学の方がいらしており、余計に緊張いたしました。
携帯のカメラを構えておられたけれど、あれはひょっとして動画を撮ってらしたのでは…
指導されている音声が思いっきり入っているのでは…
と、気が気ではありません。

ともかく、ここから麹室に運ばれたお米は、いくつかの工程を経て、2日かけて麹となります。

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麹が出来たら、酛造り。
酛=酒母とは、文字通りお酒の母。
大きなタンクで仕込む前に、小さなタンクで元気な酵母菌を繁殖させておくのです。
水と麹とお米と酵母菌を混ぜ、発酵。

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発酵途中の酒母です。
耳を澄ますとプチプチと小気味良い音が聞こえてきます。

そして、酒母=酵母菌と、水、麹、お米を混ぜ、大きなタンクで発酵。

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絶賛発酵中の醪です。
表面の泡々が見えるでしょうか。
しゅわしゅわと音をたて、良い香りもさせています。

酒母と醪で絵面があまり変わらない気もしますが、気にしてはいけません。

今年は設備が更新されたり、新しく導入されたりで慣れない部分もありますが、労働環境改善に向けて良い方向に進んでいると感じます。
一本目の出来上がりにはもう少し、全ての仕込みが終わるにはまだまだかかりますが、酢造りに良いお酒を渡せるよう、酒造り一同丹精込めて仕込んで参ります。

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蔵人 三原