皆様こんにちは。春の兆しが微かに見えたのですが、気のせいだったのか?まだまだ寒い〜寒い〜と呪文を唱えている酢造り担当の和田です。

今日は寒さに負けてなんかいられません!と言う事で、酢造りの屋外作業をご紹介します。
主に、酢造りの屋外作業は酢の移動がメインになります。この作業が実はとても大事で、

発酵タンク
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熟成タンク(室内)
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外部熟成タンク(屋外)☆1
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外部熟成タンク(屋外)☆2
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外部熟成タンク(屋外)
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  ・
  ・
8ヶ月熟成完了
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濾過調合担当にパス

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(写真は☆1→☆2へポンプで移動させているものです)


なんと飯尾醸造では、8ヶ月の熟成期間内に4回以上お酢を移動させているのです!移動させる際、お酢が空気と触れ合うことによりツヮーンとした刺激の棘が少しずつ取れて、まろやかになっていきます。このような現象はワインなどでも見られるそうですね。それから、お酢の中の浮遊物などが熟成中に沈殿した澱(オリ)を取り除くのも目的の一つです。

お酢の移動と一言で申しましても、中々奥が深く、大切な作業なんですね。

そしてこの作業、ミンミンと蝉が叫んで目の前が揺れる夏とか、シンシンと雪が降る静寂の冬とか、全く関係なくやらねばならぬ作業なのです。

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この間、イタリアンレストラン【アチェート】の店長山蔭が酢造りの手伝いに来てくれました。
雪の降る中、ニコニコ作業をしてくれました。
なんと言うか、有難いですね。色々と。
僕も、もっともっと頑張らないと!!
いいお酢を醸さねば!

酢造り担当  和田