農閑期の充電期間こそ学び多し

米作り担当の伊藤です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

雪が降らず過ごしやすかった年末年始。
気象庁の発表では、昨年12月からの３ヶ月間は全国的に平年より気温が高く降雪量も少ないとの予報です。
寒さに弱い私にとって暖冬と聞けば朗報ですが、ウインタースポーツなど冬場を生業とする方々は死活問題です。また衣料や暖房器具など多くの冬物商材も需要低迷に繋がります。

そして気になる農業でも… 野菜や果物のような畑作は生育不良や前進化、病害虫などの悪影響があると聞きます。
また春以降は水不足も懸念され、稲作にも大きく関わることかと……温暖化という言葉を耳にするようになってから何十年。これに伴う気候変動でいろんな所で少しずつ影響が出ているのでしょうね。

《棚田の様子》

ここ近年、棚田がある山間地の少雪も少なからず関係してるのかも……です。
ただ、私的にはカーボンニュートラル適応地区、フィトンチッド快適空間などと勝手に思っておりますが。

《農談会》

毎年師走には恒例の農談会を行いますが、必ず議論になるのが真夏の栽培管理について。

各都道府県が、良質で安定な供給を行うために奨励している品種があります。京都府では酒米や餅米も含めて７〜９種類……しかし、ここ数年は８〜９月の異常な猛暑で、農夫の管理だけでは限界もきており、良質米の確保には選別機(不良米や異物除去装置)は必須アイテム……年々、作り難くなってるのが現実です。
もはや奨励というには首を傾げるような農家さんも増えてるのでは？　

富士酢の原料米にも、奨励されているコシヒカリ(うるち米)や五百万石(酒米)を使っておりますが、一昨年から高温に対応できる品種を契約農家さん達と模索し、栽培へと動き始めております。


新年早々、硬くオチのないブログをお詫びします…