ぐらん・くりゅ

お世話になっております、蔵人の三原です。
グラン・クリュという言葉を皆さんご存知でしょうか。
恥ずかしながら私は耳慣れず、最近までなんか聞いたことあるなーと思いながら正確な意味は知りませんでした。

グラン・クリュというのは、ワインの格を現す言葉とでも言いましょうか。
私はなんかむっちゃ良いワインの名前についてる、くらいの認識でした。

これが中々複雑でして、地方によって定義が異なるのだそうです。
特定の、最高峰の畑から採れたブドウであったり、あるいはある地区のある品種であったり、ある醸造所であったり。
そういう選ばれたものがグラン・クリュと称されるのだそうです。
例えばワイン自体の格が2級とか3級とかであっても、醸造所が最高ならグラン・クリュだったりすることもあるのだそう。

つまりなんかむっちゃ良いワインということですね！

さて、なんでグラン・クリュの話なんかしたかというとこちら。

ワインではありません。日本酒です。
昨年お邪魔した福島県は仁井田本家さんの『ぐらんくりゅ』というお酒です。

こちらのお酒、バックストーリーが胸熱でして、
・先々代が植林した木から作った木桶で、
・先代が考案した『しぜんしゅ』というお酒を、
・当代の蔵元が仕込み、
・ラベルは蔵元のお子さんが描く。
という、四代に渡って造られたお酒なのです。
原料は自社田のお米と、蔵の天然水、そして蔵付き酵母。
仁井田本家テロワールの結実とも言うべき逸品です。

つまりなんかむっちゃ良い日本酒ということですね！

もったいなくてまだ開けていません。
なんかの記念日に飲もうかと思っているのですが、いつが相応しいか悩みます。
風の噂で数年寝かせた方が良いと聞いたので、2、3年は置いて置こうかと思います。

そして今年のぐらんくりゅも出ているのですが、ラベルデザインが違います。
これは毎年買わなあかん奴では…？
10年後には、私のお酒用冷蔵庫がぐらんくりゅに占拠されているかもしれません。

もっと大きい冷蔵庫買わなきゃ。

蔵人　三原