皆様こんにちは。酢造り担当の和田です。
冬のさぶーい風が吹かなくなって、少しづつ春っぽい感じがしてます。飯尾醸造の酢蔵の周りを見渡すと、春が顔を出しはじめていることに気づきます。

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《ボケの花》
鋭い棘にご用心。

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《マネージャー山添》
春が顔を出してこっちを見ています。春ですねぇ。。。

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空は黄砂か??花粉か??ガスっています。


なんだ?塀沿いにズラリと並んでいるものがありますね。
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壺?かめ?
骨董品ですかね。こういうのって雰囲気あって好きです。
なんなんでしょうか?以前から気になってはいましたが、今日は物凄く気になります。

気になって仕方ないので、4代目にコレは何なのか聞いてみました。

曰く、昔々、半世紀以上くらい昔、小売店にこのカメにお酢を詰めて卸していたそうです。
このカメの容量は18ℓ。一斗入るらしい。

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コレらをトラックの荷台に積んで小売店まで運んだそうな。
僕の師匠の蔵人相見の、そのまた師匠はカメが割れないように縄でしばってコレらを配達したらしい。

曰く、もう縛り方は忘れてしまったけれど、特殊な結び方をしていたそうな。(どんなふうに縛られ、どのように運んでいたのか、気になる。。。)

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カメの、下部にある穴は《ショウ》と呼ばれ、そこからお酢をお客さんに計り売りしていたらしい。昔は瓶詰めしてなかったんですね。

4代目が小学校や中学校の夏休みには、この運搬作業をお手伝いしたらしい。その時友達に『お酢屋の丁稚や』とからかわれたそうな。
(一度も想像した事無かったですが、4代目にも少年時代があるわけで、、、当たり前か。)

照れくさそうに、半世紀以上昔を振り返る4代目はとても懐かしそうで、、、
深く、重みのある話でした。
ん〜、今は便利な時代になりました。

ただ、お酢の造りの工程は今も昔も同じです。
時代と共に変化していくもの、変化させないもの。

いつか、僕も後輩の後輩とかにこんな風に話ができたらいいなと思ったのでした。
(明日からもっと頑張ろ。。。)



酢造り担当  和田