立春を迎え、春の訪れを感じる穏やかな日、富士山を望むロケーションで今年最初の「手巻キング公式テマパ」が開催されました。

主催は、持続可能な食生産や環境型農業、建築、観光、廃棄物の再資源化、生物多様性などなど各専門分野から”環境再生型のイノベーション”を生み出そう、さらにそれをローカルコミュニティに適合させながら実現に取り組む会社「JIEN」。
イタリアから一時帰国中の代表齋藤由佳子さんを中心に、意識・感度の高い有識者がここに集いました。

IMG_0987

IMG_0988


素敵な会場に、富士酢の蔵から搬送した飯台が映えます!

IMG_0994


参加者のスマホたちに囲まれて、手巻キングこと江戸前シャリ研究所の所長によるシャリ切り

シャリ切り


シャリの美味しい温度感を保つため、少しずつ盛るというのは、テマパ完全マニュアルの基本。

IMG_1023


この日の具材は、逗子、葉山、鎌倉、茅ケ崎など湘南の食材が並び、主催者が居住するイタリアピエモンテからの味覚、又、来日途中に経由した韓国の味覚、私たちの丹後の味覚がアクセントを加えて。

IMG_1011

IMG_1005


お刺身具材は、醤油を使わず塩昆布を添えるだけ。今回の会場を提供してくださったオーナーマダムのアイデア。

鮮魚と酢飯の旨味が引き立ち、手も汚れにくく、このやり方とてもいい!

IMG_1263

IMG_0996


貴重な食材や、ひと手間ふた手間かけた具材について、頭と五感で味わいたいもの。

メニューを表示するカードとクリップは、いずれも100円ショップで入手できるアイテムを活用。
この手法は、昨秋にテマパを主催してくれた女性のアイデアによるもの。

こうして、手巻キングの公式テマパのノウハウは、素晴らしい感性とアイデアを持った主催者によってどんどんブラッシュアップされていく。

IMG_1009

IMG_0992


さて、この紙の器。
すでに版数をvol.1.91まで更新してきた『テマパ完全マニュアル』の最新バージョンに認定している環境配慮型の紙の使い捨て容器「asanoha」。

美しい六角形の形は、古来より日本文化に浸透し、育成時に環境負荷が少ない植物として知られる麻の葉っぱの形をモチーフにしている。その名の通り、紙の器の原材料の一部に麻が使用されているのです。使用する上での耐水性・耐久性も高く、この日の具材やドリンクカップに使用。

使い終えた後は、洗わずにそのまま返送することでトイレットペーパーの原料に。今回のような出張テマパ、大人数のパーティシーンでも、使い捨て容器を使用する罪悪感から解放されるなんとも機能美な器です。

IMG_1267


数時間に及び盛り上がったテマパも宴たけなわ、「富士酢は無形文化財にも相当するのでは?農業遺産同様次世代に継承すべきものだ」とか、「テマパ完全マニュアルの版権をおさえておかないと」とか、それぞれの分野の有識者から過分なほどに賞賛されながら、とても励みになる有意義なテマパとなりました。

ちなみにこの日、”接遇係”を担当した娘(8歳)の海苔袋の首掛けストラップは、ゲストのおもたせのスモークチーズを彼女がどれほどつまんだかを表すデコレーションに仕上がっておりました。

手巻ストラップ


主催の齋藤さん、会場のマダム桑原さん、参加くださいました皆様、素晴らしい機会と楽しい時間をありがとうございました。

五代目妻 綾子