4月に入りようやく雪も解け、休憩所では早咲きの河津桜からソメイヨシノが見頃となってきました。
あっという間に一年… また米作り始まります。

歳を重ねて来ると得るものもあるが失うものも多い。少しずつ欲も薄れてる自分…無いものに嘆くことなく、あるものに感謝。
足るを知る者は富むの心情で日々過ごしております。

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《上世屋休憩所前のニノと桜達》

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《獣害柵の設置》

さて、春一発目の作業は村仕事です。

昨年末にブログでもご報告しましたが、今年から地元農家さんからの依頼で集落内の田んぼも管理することになりました。
20年余り前は10数件あった米農家も、今や4件と高齢化の波は避けられません。
危機的状況ではありますが、調和を図りながら棚田保全や景観の維持に努めます。 

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《肥料散布&田起し》

今年も酒蔵の精米時にでる米ヌカや酢蔵の発酵期間中にできる澱(おり)などの有機物をブレンドしたもの。

春から秋まで人手が必要とする作業は、酒造りや酢造り製品化など、蔵人総出でサポートしてくれます。
そう、人も肥料も循環型なのです。

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《育苗ハウスと苗床の設置》

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《種まき》

その年のお米の良否に大きく関係する苗作り。
とても重要な工程です。この時ばかりはさすがに僕も私語や冗談抜きです。
数えてみると、今年がちょうど20回目の種まきとなります。
場所はもちろん、播種量や温度管理など試行錯誤を重ねながら現状へ。

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《上世屋の風景》

コンビニのない老村……いろいろと不便もありますが、良質な作物を育てるには適した場所なのかなと。
この地で春の田植えから秋の実りまで、毎年当然のように行っていることが実は奇跡なのかもしれません。
当たり前ととるか?有難いととるか?は自分次第。


澄んだ空気に包まれた棚田が気持ちいい!
外仕事の特権⁈ 朝の光を浴び脳内にセロトニンが分泌、日々の小さな感謝でオキシトシンとやらも増やす…幸せホルモン爆上げで充足感を満たします。

そういえば誰かが言ってた……幸せは探すものではなく気づくものだと。

よし、今年も幸せの種をまこう!


             米作り 伊藤