はいさい!

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酒造り・酢造り担当の三です。
先週少しお休みをいただき沖縄に行ってきました。

青い海や魚、様々な観光スポットがあり、食べ物だったら沖縄そばやゴーヤチャンプルー、ジーマミー豆腐などが有名ですよね。

そんな沖縄で今回イラブー料理を食べてきました。
イラブーとはエラブウミヘビというハブよりも強い毒を持つ海蛇のことで、沖縄では古くから高級薬膳素材として親しまれています。昔から滋養強壮に良いとされていて、琉球王国時代には高級料理だったそうです。
イラブーは主に燻製したものを豚肉や昆布と一緒に煮込んだイラブー汁として食べられています。

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訪れたお店はイラブー料理カナ。
那覇空港から車で40分ほどのところにある創業44年目の老舗で、全国からこのイラブー料理を食べに皆さん足を運ばれるそうです。

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入ってすぐに黒いスティックのようなものがありました。燻製したイラブーです!

このイラブーは1週間後のお客様に提供されるものだそうです。
というのもイラブー料理は仕込みに1週間ほどかかる大変手の込んだ料理なんです!
いちばん大変なのはイラブーの骨抜きだそうです笑

イラブー料理カナでは11品のコース料理で堪能しました。

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右上からジーマミー豆腐(ピーナッツのお豆腐)
スヌイ(もずく)
ウカライリチー(おからの炒め煮)
赤い四角いものは豆腐ようです。木綿豆腐を乾燥させて赤いタレに漬け込んで半年熟成させたもので、赤いタレは泡盛と紅麹でできています。
豆腐ようの横にある汁はイラブーシンジグヮーといいます。
シンジとは煎じたスープのことを言いますが、イラブーだけを煎じたものは癖があり飲みにくいので、数日煎じこんでいかないといけないみたいです。

イラブー汁というのは豚足のゼラチンと昆布のヨード分とイラブーが一緒になるから滋養強壮の効果があるとされています。

イラブー汁はまた別で出てくるのですが、お腹がすいている最初に出すと吸収がいいのでは、ということで最初にも出しているそうです。

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こちらは芋のデンプンやもち粉、紅芋を使った揚げ餅。

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これがイラブー汁です!

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身も食べられるように1週間かけて作られているのですが、お出汁がしっかりスープに出ていて体にいいといわれています。

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右上からパパイヤのシリシリ(パパイヤのサラダ)
クーブイリチー(昆布の炒め物)
カナさん自家製の大根の牛乳漬け
イナムドゥチ
フーチバージューシー(よもぎの炊き込みご飯)です。

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今回イラブー汁を楽しみに食べに行ったのですが、イラブー汁はもちろん他のご飯も本当に美味しく、食べている途中汗が止まらなかったです笑
おそらく血流が良くなったのでは?イラブー料理カナの泉さんは食べている途中に効果が出る人もいますと言っていたので恐らくそうだと……
グルメな方には是非行っていただきたいと思います。
その土地にしかないものをいただけるのは本当にありがたいことですし、それを求めて全国からお客様が来られていて、そんなお店が素敵だな〜っと、応援したくなる長く続いて欲しいと思えたお店でした。

酒造り・酢造り 三