今回のツアー、ただの観光ではなく、五感で体験する食と文化の探究に日本を訪れたい！と、JIEN代表の齋藤由佳子氏率いるスイス・ドイツの有識者たち１１名が宮津へ。
齋藤由佳子さんは、イタリアと日本を行き来しながら活動される”自然・人・場の三位一体”を追求する専門家、かつて、わたしが”発酵トイレ”の開発を求める中でご縁を得たことが今回のきっかけに。アップデートされた宮津の最新ガストロノミーを体験していただくべく、一日のプログラムをコーディネートさせていただくことになりました。
さて、朝８時、朝ごはんは、富士酢の原料米を宮津の海水で炊き上げた塩むすび。宮津のフィッシャーマン 本藤靖さんと宮津湾の海水の魅力を味わうことからスタート。
おむすびの味は、海水の塩味と旨味のみ。それで充分、塩も具材もいりません。世界一のミネラル量を誇る宮津湾の海水ですから。
自分でおむすびを握る体験。今回のメンバー、食や農業のコンサルタントから、建築やアート、ヘアドレッサー部門の世界チャンピオンなど、とにかく多才で器用な人たちばかり、おにぎり作りも初めてとは思えないほど美しい。
おむすびに合わせるスープは、宮津湾の海水の旨味を引き出したスープ。acetoシェフが作ってくれました。海水にトマト果汁のブロス、トッピングは表面をカリっと焼き上げたシーバス（スズキ）
朝ごはんの器もサステナブル。
麻と木材を原料につくられたゴミにならない使い捨て容器「asanoha」
https://asanoha-hemp.jp/
使い終えたらそのまま製造元にお返ししてトイレットペーパーや肥料に。
宮津の海底湧水の魅力、そして漁の話に盛り上がりながら、その海水から塩づくり体験。
みんなでつくった宮津湾の塩は、「要丸」の袋にパックして、旅のおみやげに。
さて、次はランチタイム。
海辺のカフェ「クマの隠れ家ひだまり」さんのベーグルサンドランチをピクニックスタイルで。
メンバーにはドイツ在住の方もいらっしゃって、このプレッツェルスタイルのベーグルが大好評。
そう、ここはケーキ専門のカフェ。ショーケースの美味しそうなケーキを見たら食べずにはいられない。それぞれにオプションオーダーして、Eat standing outside！
ランチの後は、いよいよ富士酢の蔵へ
ウェルカムドリンクは、飯尾醸造のクラフトビネガー部がつくる柚子カクテル。「リモンチェッロかと思ったぁ、笑」と仰いながら、富士酢プレミアムベースの爽やかなテイストが大好評。
五代目から蔵をご案内 こちらは定番ですので内容割愛。
次は、丹後ちりめんの織物の伝統を革新的に紡ぐ工房「MADO」へ
丹後のサステナブル、食文化だけではない。
案内してくださるのは、「MADO」主宰のテキスタイルデザイナー原田美帆さん、国内外へ丹後織物の新しいスタイルを創造し、発信されています。
工房で、コーヒーブレイク
コーヒーのお供は、トマト餡とトマトクリームを包んだ米粉のケーキ
丹後ちりめんについてレクチャーをいただいた後は、藍の葉を摘んで、藍染体験
何をしても器用でセンスを感じる皆さん
さて、今夜のお宿、宮津の新生ホテル「MIZUYA」へ。丹後のサステナブル、衣食だけではない住も。
５０年前の建物をそのまま活かしてリノベーション
建物のみならず、室礼の至るところにサステナブルな要素が凝縮。
ホテルのエントランスには、宿泊者が体験できる丹後織物の織機も。
支配人の筒井さんから案内をいただきました。
夕食の会場「浮雲」の看板も、天橋立の倒木を利用したもの
いよいよ、今回のクライマックス ”世界一上質な回転ずし” 「MIZUYA」×「西入る」
普段は、菓寮として水面に上生菓子の流れるカウンター。この日だけは、上質なお鮨が流れます。
「西入る」の夫人、美穂（ミオ）さんによるシャリ切り
この日体験した宮津湾の恵み、そして富士酢、その美味がリカルド氏の握りに集約される。
「これまで食べていたお鮨は、シャリではなくただの白ごはんにサーモンをのせたものだった？」と仰るほど、シャリの旨味に感動。
そして夕食のあとは、このホテル内で、宮津湾をソルト＆クレイのスパ体験
Have a nice special night !
今回は、ただのガストロノミーではなく ”サステナブル（持続可能性）”がキーワード。
�� 海を守り、海の恵みを食文化にいかす名漁師 「要丸」本藤靖さん
�� 棚田の景観を守り、伝統的な酢づくりを続ける 「飯尾醸造」
�� 丹後織物の伝統と革新に取り組む 「MADO」 原田美帆さん
�� 日本の料理文化の伝統を担い革新するポルトガル人「西入る」店主リカルドさんご夫妻
�� 50年前の公共施設を改修した新生ホテル「MIZUYA」で地域と人、文化の編集を担う筒井章太さん
それぞれのコンテンツが濃くて深いので、詳細は割愛し、どんなスケジュールで一日を過ごしていただいたかを簡単に紹介いたしました。それぞれの内容にご興味がありましたら、ご連絡をいただけたら幸いです。
五代目妻 綾子
コメント
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今回稲刈り体験は落選しましたが、
自然との田植え体験も参加したく思います。